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YADORU / 宿る

東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻3年宮本ゼミ「YADORU / 宿る」

会期:2024年7月19日[金] → 21日[日]
会場:鳳明館本館(東京都文京区本郷5丁目10-5)
出展学生:東京藝術大学油画専攻3年宮本ゼミ受講生(石橋征央、一倉彩奈、岡田竜之助、江崎奨、ちちんぷいぷい、鈴宮リョウ、木村碧志、木村想、クーリー・アリス・マヤ、郡司英、香嶋美緒、小前光、坂下剣盟、作田日々果、重村侑奈、白坂茉桜、高橋巧、辻凪彩、戸奈さくら、中村光佑、響健太、びゅん、宮澤択緒、村松辰之介、山森麻衣子、鷲野紗綺)

プログラムディレクション

終わりなき再開発によって変容し続ける巨大都市・東京をモチーフに、東京藝術大学が立地する東東京エリアでリサーチ、現地制作、展示までを3週間で行う東京藝術大学油画専攻3年前期の宮本ゼミ。2024年度は、近年急速にタワーマンション開発の波が押し寄せている文京区本郷の元大型旅館「鳳明館」(登録有形文化財)をフィールドに実施した。現地制作の課題は〈宿る〉である。
鳳明館は126年前に東京大学ちかくの下宿屋としてはじまり、のちに団体旅行用の旅館として修学旅行生を受け入れてきた。その館名は全国各地からやってくる若者たちの将来の飛躍を願って付けられたという。明治・大正・昭和・平成・令和の5つの時代と、関東大震災と東京大空襲という2つの災禍、そして今日の再開発の波にも耐えて残ったこの国の登録有形文化財には、日本近代から今日まで変容し続ける首都の歴史が、ここで過ごした若者たちの青春の記憶とともに刻まれている。
〈宿る〉とは、宿を借りる、逗留する意味のほか、「魂が宿る/命が宿る/心が宿る」など、物や空間、あるいは身体に目に見えない何かが寄り付くさまを表す言葉である。今を生きる26名の藝大生たちと鳳明館本館・全28室に宿っている東京100年の対話を、都内では希少となった木造旅館内の風情とともにアンソロジー的に散りばめてみた。

授業サポート:森藤文華(2.5 architects)、UMEKI DESIGN STUDIO、大町有香、梶雄介、八木恵梨
ゲストレビュアー:山縣良和、栗生はるか
協賛:株式会社松下産業、株式会社鳳明館、文京建築会ユース