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角川武蔵野ミュージアム開館にあわせたヴェナキュラーな本棚制作・設置(埼玉県所沢市東所沢和田3丁目31番地3 ところざわサクラタウン)
プロデュース/プランニング/編集
角川武蔵野ミュージアム開業の地・武蔵野の雑木林をイメージしたヴァナキュラーな本棚制作プロジェクト。ミュージアムの全体設計を担当した隈研吾建築設計事務所と協働し、地元のヒノキ材で本棚の小径をミュージアム最上階に構築した。棚板の間隔をランダムに配することで生まれるモアレ効果は、国立競技場のルーバーと共通する隈建築の特徴が見られる。家具類はDIY家具メーカー・石巻工房を起用し同じヒノキ材で制作。石巻工房チームによるワークショップ形式で本棚の現場施工に近隣住民も多数参加している。(*新型コロナウイルス感染予防のため入替制で実施)
書籍は「武蔵野学」提唱者で民俗学者の赤坂憲雄が監修し、武蔵野台地の今昔を読みとく「雑木林」「ハケ」「川」「移民」「新田開発」「旅」「郊外」の7テーマでオープニング時の300冊を選書。すべての面陳パネルに選書者の推薦コメントを印字した。棚には書籍だけでなく近郊から出土した縄文土器や開拓農家の民具を組み込み、武蔵野台地を舞台とする数万年におよぶ人と自然の営みへ、情報だけでなく様々なマテリアルからも誘引する博物誌的な「知の雑木林」生成を目指した。
デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所(担当:渡辺傑)/什器・家具製作;石巻工房/選書・執筆:赤坂憲雄、張大石、伊東弘樹/展示資料:所沢市教育委員会、所沢市立埋蔵文化財調査センター、所沢市生涯学習推進センター/グラフィックデザイン:梅木駿佑/協力:共同組合フォレスト西川、株式会社角川クラフト、所沢市立和田小学校の児童とその家族 写真提供:角川武蔵野ミュージアム