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和合亮一の『詩ノ箱』

和合亮一の『詩ノ箱』

プログラムディレクション/プロデュース

〈詩ノ箱〉

一個ずつ
並べられるもの
積みあがるもの
置かれていくもの

一個一個
大事に ていねいに
育てていくもの
愛していきたいもの

一個また一個
あなたのやさしさのふた
あなたとの歳月の底
わたしの記憶の体積

一個たった一個
かけがえのない わたしとあなた
それぞれの
一個を生きる

(工藤ビルにて/和合亮一)

街を歩き、心にとまった場所や風景を即興詩にして、見知らぬ誰かに投函する〈ライト・オンザ・スポット〉の装置であり、世界に一冊しかない詩人・和合亮一の木箱詩集。
2019年9月から2020年2月まで3回にわたり、和合の呼びかけに応じた市民と学生らが、山形市内で『詩ノ箱』を使ったライト・オンザ・スポットを実施。このとき生まれた約50篇の〈街あるきの詩〉から、和合がさらに12篇を選び、山形県立図書館のリニューアルオープンを記念して展示した。
『詩ノ箱』は以後も、街と人をむすぶ〈詩のポスト〉として同地区内に設置される。

ウェブサイト = https://poembox.tuad.ac.jp/?fbclid=IwAR31wOxK1ZZyJxEgjoEoDRtohLbyvnKz_y9mlGHSlZURxTfignYR-G_SVH0

詩のポスト『詩ノ箱』
著者:和合亮一と山形市民
制作ワークショップ:2019年9月22日・11月10日、2020年2月9日[日]
街頭設置:2020年2月4日より/山形県立図書館、他
デザイン:kanabou(宮本武典+akaoni)
制作:TIMBER COURT、アートエッグ、梅木駿佑
主催:東北芸術工科大学
助成:福武財団2019年度アートによる地域振興助成
撮影:根岸功(写真提供=東北芸術工科大学地域連携推進室)