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会期:2022年10月18日[火]→10月22日[土]
会場:YAU STUDIO(有楽町ビル 10F)
プログラムディレクション/プランニング
4,200もの企業が集積し、連結売上高の総額が日本のGDPの4分の1に相当する国際ビジネスセンター〈大丸有(丸の内・有楽町・大手町の通称)〉。近年ではショッピングエリアとしても活況し、パブリックアートや都市緑化など、ビジネスだけではない総合的な街づくりが進められている。
〈ストリートスタディーズ〉は〈藝大アーツイン丸の内2022〉開催にあわせて企画・実施したアートマネジメント能力開発プログラムである。
大丸有には居住者がおらず、これまでアートと地域社会をつなぐプロジェクトの対象地になりにくかった。しかし、人口・産業・経済が過剰に集中する〈過密〉化は、街区の没個性化や災害発生時の都市機能の麻痺、大気・水質汚染などの環境問題を引き起こしており、さらにパンデミックはこうした大都市圏の高密度・高流動性社会の脆弱性を明らかにし、ここ大丸有においても企業の垣根やビジネスの枠をこえて人々をつなぐコミュニティ醸成が急務となっている。
本プログラムは5ヵ年計画で、昨今のライフスタイルやワークスペースの変化をふまえ、大丸有に〈働く場所〉だけではなく文化芸術による新たなつながりの場をアーティストと(都市開発の当事者である)ワーカーが共創していく。
2022年はそのスタートアップとして、ゲストアーティストと大丸有の風景を捉え直すフィールドサーベイを実施。1週間のプログラムには同地区で働くワーカーを中心にのべ250人が参加し、演劇、路上観察、メディアアート、ストリートカルチャーなどの視点から、都心の再開発にアート/アーティストがコミットすることで生まれる可能性について活発なディスカッションがおこなわれた。
招聘アーティスト:石神夏希(劇作家)、木原共(メディアアーティスト)、村田あやこ(路上園芸鑑賞家)、菊地良太(アーティスト/フリークライマー)、松本夏生(アーティスト/スケーター)
プロジェクトマネージャー:渡辺龍彦
企画協力:YAU実行委員会、東京藝大アーツプロジェクト実習 宮本武典ゼミ
記録撮影:廣田達也