「ぼくができる唯一のことはまず動くことだった。断片的な情報に振り回されるのではなく、自分の目でそれを確かめ、自分の言葉で伝える。物資をもって被災地に行くことを決めたのは、震災から二日後の朝である」——2011年3月10日、新聞紙面で石川直樹の土門拳賞受賞が報じられた翌日に、東日本大震災が発生。石川は授賞式への出席を辞して、2日後には支援物資を携えて被災地に入った。震災直後に撮影された岩手県宮古市を中心に、定期的に同地を訪れた石川による、風景の変化を追った写真展。

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